光学系の開発において、最終製品の形は「設計者数だけ答えがあると」いわれています。
それが仕様で決められたものであっても、個々の設計者の経験・実力・発想力・モチベーションで最終構想は大きく変わってくる、ということです。私たちは、ただ仕様に収まるだけの設計ではなく、その設計にどれだけその設計者の特徴(originality)が含まれているかを意識して、開発に取り組んでいます。
収差性能・サイズ・コスト・製作性・納期等、与えられた裁量の中でただ平均点を出すことより、何か「とがった特徴を持ったもの」を提案することで、仮にそれが採用されなくても自身の成長や共に開発に携わるメンバーへのアイデアの発進となり、次の成果へと繋がっていきます。当社社名の由来でもある「Edge Optics」の精神はここから生まれています。
私たちが過去に開発した「最小分解能DI光学系」「世界最長WDズーム顕微鏡」「世界初のYAGレーザー4波長対応対物レンズ」なども、突然のアイデアではなく、別の設計を連ねる中でブラシュアップされたものでした。世界に類を見ない新たな光学系を達成するには、それまでの思い込みや、常識から抜けだす柔軟性が重要です。経験が豊富であればあるほど、この部分は難しくなっていくことを、私たちは常に自戒をこめて念頭においています。
求められている開発仕様の中で新たな提案をし続けること、それが私たちEORICの使命です。